中之条ビエンナーレ2015を終えて。


長かったようで短かった。いや一瞬で過ぎ去ったというのがしっくりきますね。

約1年前から始まった中之条ビエンナーレでの滞在製作と1ヶ月の会期が10月12日を持って終了となりました。


出身地の群馬県でもうかれこれ10年以上続くビエンナーレ、学生の頃に一般参加で展示を回っていた自分がまさか作家として展示できることになるとは思ってもみなかったです。

昨年、大学を出て最初の1年目に出した公募が通ったときは夜中なのにひとり声をあげて喜んだのを今でも覚えています(笑)

今回は「役割の消失」をテーマに、廃校の調理室を借りて割り箸5000本と、300キロの古米を使用したインスタレーションとなりました。実は卒業制作よりもずっと大規模で、つまり今まで制作した中で一番大きな空間作品となりました。


本格的に滞在制作をしたのは半年間。

金曜日まで仕事をし、次の日の土曜の始発電車に乗って週末を丸ごと中之条で作業し、日曜に終電の新幹線で東京に戻るという気が狂ったような半年を送りました(笑)


仕事しながら制作が続けられるのか、どちらも好きなことだから共倒れになるのだけは嫌だと内心ビビっていましたがやる気になればここまで出来るんだなあとちょっとした自信にもなりました。



そしてやはり、とにかく中之条は本当にいいところでした。四万エリアの展示だったため温泉街のど真ん中、毎週末のように温泉に入って帰るのが日課となっていました。青い川も、ダムも、山も空気も全部きれいで、街の人が温かくて、参加している作家さんも優しい方ばかりで、行くたびにいろんなものを補充させてもらいました。

廃校となった小学校にみんなで泊まり込み、夜通しアートの話ができたのもすごく刺激的でしたし、なにより自分よりひと回りもふた回りも長い時間、作家として制作を続けている先輩方にすごく勇気付けられました。


今日から一気に搬出作業、ちょっぴり寂しいですがこれがまた大仕事(笑)

最後までもう少し、気を抜かずに行こうと思います。



そしてこれが終わったら新年にあるグループ展、来春に控える個展に向けて新しく再スタートを切ることになります。またこちらは追ってお知らせしていこうと思います。


それではまた。







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